4月。1年の始まりが2回ある日本。
入社、入学、進級などなど変化の多い時期。
そして、新しい1年の始まり。いろんなことを考えさせられる。
ソロモンの始まりは1月。日本と違って4月が特別な時期ではありません。
桜も咲きません。
でも、やはりいろいろ考えさせられます。日本人だからでしょうか。
前回も少し書きましたが、私がこの任地にとって必要だったかは疑問です。
私の主な活動は学校で家庭科の先生をすることです。
要請には教員不足の学校で授業をすることおよび教員資格のない同僚への技術指導と書いてありましたが、実際に来てみると要請が出されてから時間が経過していることもあり、状況が変化していて、きちんと教員資格をもった同僚が働いていました。
もちろんソロモンでの教員不足は事実で、学校によってはボランティアがいるおかげで授業が回っているところもあります。
(それはそれでちょっと問題があるかもしれないけれど、隊員が入る価値はあるんじゃないかなと思います。)
僻地の学校ではソロモン人もいきたくないので常に教員不足が問題ですが、
私がいるような州都ではソロモン人の教員も働きたがるので比較的先生も多くいます。
というわけで、ボランティアの存在意義を考えさせられることが多々あります。
でも、それは自分の存在意義とは違います。
このブログを読んでいる人のなかには会社や学校、部活、家庭などさまざまな環境で自分の存在意義について考えている人がいるかもしれません。
自分の存在意義はその環境で与えられた自分の役割が必要かどうかではありません。
ボランティアとしての私が必要ないのであって、私が必要ないのではない。
自分が必要か不必要かという問いの答えは『必要』なんです。
でも、それを実感できないから人は問うのでしょう。
愛されていることを実感できれば、その答えが『必要』だわかるでしょう。
さて、話が脱線しましたが、私はもともと援助やボランティアというものが途上国でものすごく必要とされているとは思ってなかったので、この状況に対して苛立ちを覚えることも悲しみを覚えることもありませんでした。
むしろこのチャンスを活かさなくては・・・と思うばかりです。
気づけば人気の1/4が過ぎているわけで、4月になってあらためてやる気を出さなくては思うわけです。
活動のことはもちろんですが、活動以外にも。
今日は活動以外で考えていることを少し書きたいなと思います。
今、ひそかに考えていること、それはキラキラ・マキラバナナ日本進出です。
私のいるマキラ州はバナナアイランドって呼ばれるぐらいバナナの宝庫なんです。100種類近くのバナナがあるんです。その中にはいかにも栄養がありそうなバナナもあります。可能なら成分研究をして、「○○に効きます!!」って感じで輸出できたらいいなって思うのです。
これが現実化されれば、現金収入の少ないソロモンに新しい可能性が訪れるような気がするのです。ロギング以外の外貨取得ができれば、環境保全にもつながるでしょう。
こういう話に興味がある方がいたら、ぜひぜひご一報ください。
また、バナナ以外には母乳がでるようになるというキャベツ(葉っぱ)の研究をして母乳で赤ちゃんを育てたいお母さんたちのための漢方薬作りという話もあります。もし薬学部なり、医学部なり、製薬会社なり、それ以外なり、ご興味のある方はキラキラへ。ただし、研究して商品化された場合にはキラキラ基金を作ってくださいね。
4月。新しい季節。
ちょっと頑張ろうかなと思うのでした。